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ブログ 加工時間の最適化

どのMecSoftのCAM製品でも、選択されたツールパス操作、セットアップまたはすべての操作についての情報レポートを加工ジョブで得ることができます。このレポートには、使用される工具番号、カットフィード、GOTOモーションの数や、最も重要となる加工時間の見積もりなどの有用な情報が含まれています。


加工時間の計算方法

加工時間は、以下を考慮して計算されます。
1.工具の総移動距離
2.切削中に使用される異なる送り速度
説明のために、ツールパス全体に対して1つの送り速度しかプログラムされていない単純なシナリオを考えてみましょう。このような場合、加工時間は次の式で計算されます。
加工時間=トータル工具移動距離/送り速度
プログラムされた工具経路に、送り速度が変化する動作が含まれている場合は、加工時間を計算する際にこれを考慮する必要があります。


回避速度と高速動作

工具の作成/選択ダイアログでは、現在の工具に関連付ける送り速度と主軸回転数を設定できます。次に、ツールパスの設定から変更する場合は、工具から送り速度と主軸回転数の値を適用するか、送り速度と主軸回転数のタブから編集を行います。この送り速度と主軸回転数設定には、回避というオプションがあります。
回避動作は、工具が特定の場所で切削を停止してから、別の場所に移動して再度切切削を開始する必要がある場合に発生します。この動作の速度を回避速度と呼びます。
早送りを選択した場合は、CNCコントローラに現在設定されている早送りの値が、gコードを送信する際に回避動作に使用されます。設定を選択すると、これらの回避動作に使用する実際の送り速度を入力するためのフィールドが表示されます。


早送りを使用すると、CAMシステムは送り速度を推定してから、その動作の推定加工時間を計算する必要があります。この加工時間の計算は、システムがマシン上の早送りの値を知らないため、内部的に行われます。そのため、実際の機械加工と比較した場合、推定された加工時間が不正確となっている可能性があります。


加工時間を正確に計算する方法

高精度な加工時間を算出するには、回避の設定オプションを選択し、CNC機械の早送りと同じ値を入力します。 各ツール定義に対してこれを行います。 次に、ツールパス操作を作成するときは、常に[送り速度/主軸回転数]タブから[工具情報から読み込み]オプションを選択します。
これにより、CAMシステム上でこの値を推定する必要がなくなり、CNCマシンの実際の加工時間を正確に推定できます。


その他のエラーの原因

生産現場では、CNC機械が実際にプログラムに従っているときに、送り速度が高くなると速度が上がり、送り速度が小さくなると遅くなります。これらのスピードアップおよびスローダウンは瞬間的なものではありません。これにより、実際のプログラム実行時間がCAMシステムによって計算された推定加工時間よりも長くなる可能性があります。
また、工具が大量に材料を切削しなければならない場合、CNC機械が減速する可能性があります。同様に、工具がすでに切削された領域に進入している場合、切削する材料ははほとんどないため、CNCのスピードアップを引き起こす可能性があります。このような条件がプログラムの実行中に頻繁に発生すると、推定機械加工時間の精度が低下することがあります。


まとめ

• [回避]動作に使用する送り速度値をCAMシステムに指示するには、[設定]オプションを使用します。
• 各工具に設定した送り速度/主軸回転数の値を確認します。
• 各操作の送り速度/主軸回転数の値をチェックするか、[工具情報から読み込み]を使用します。