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ブログ 送り速度と主軸回転数の計算機能

VisualMILLの送り速度と主軸回転数の設定には、計算機能が組み込まれています。この機能を使用することで、残りの加工材と使用している工具のパラメータに基づいて、送り速度と主軸回転数の値を求めることが出来ます。
送り速度の設定では、切込み、アプローチ、リードイン、リトラクトなど、様々な切削動作に送り速度の値を自動的に割り当てることができます。 割り当てる送り速度の比率は、CAMの設定ダイアログからすべて制御されます。これらの値はいつでも変更が可能です。

以下からは、送り速度と主軸回転数の割り当て方法、計算機能の基本とその動作について説明します。


工具に関連付けられた送り速度/主軸回転数

MILLモジュールでは、送り速度と主軸回転数を定義し、特定の工具に関連付けることができます。これにより、切削される材料のタイプ(スチール、木材、アクリルなど)または加工タイプ(ポケット加工、表面加工など)に基づいて、設定することができます。
工具作成/選択ダイアログには、これらの値が定義されている送り速度/主軸回転数タブがあります。工具を保存すると、送り速度と主軸回転数の値が保存されます。


操作に関連する送り速度と主軸回転数

各ツールパスの設定には[送り速度/主軸回転数]タブがあります。 これにより、そのツールパスに固有の送り速度と主軸回転数の値を割り当てることができます。画像は2軸ポケット加工でのダイアログです。
このタブには、[工具情報から読み込み]というボタンがあります。 これにより、工具タブで選択した工具に設定されている、送り速度と主軸回転数の値を読み込むことができます。

[工具作成/選択]ダイアログの[送り速度/主軸回転数]タブおよび各ツールパス設定の[送り速度/主軸回転数]タブには、[テーブルから読み込み]というボタンがあります。このボタンを選択すると、送り速度/主軸回転数ダイアログが表示されます。 このダイアログでは、Materials XMLファイルに保存されている情報から計算された送り速度と、主軸回転数の値を読み込むことができます。


機能の概要

この機能にはいくつかの入力フォームがあります。
データテーブル
デフォルトのMaterials XMLテーブルファイルに基づいたパラメータを入力します。
1.[加工材材質]から加工材の材質を選択します。
2.[工具材質]から工具の材質を選択します。
周速および一刃あたりの送りは、XMLファイルから取得され、ダイアログに表示されます。 単位は部品ファイルの現在の単位設定を参照します。
条件入力
工具直径および刃数は、選択された工具に基づいて自動的に入力されます。これらのパラメータに基づいて、プログラムはRPM(回転毎分)で主軸回転数を計算します。
計算結果
加工材材質、工具材質、工具直径、および刃数に基づいて、送り速度の値が計算されます。 主軸回転数を変更すると送り速度が更新されます。その逆も同様です。
設定後OKを選択すると、計算された送り速度と主軸回転数の値が、選択されている工具またはツールパスのいずれかに反映されます。


計算に使用される数式

インチ単位
主軸回転数(RPM):周速(SFM) × 12 / ( π × 工具直径)
送り速度(IPM):一刃あたりの送り(IPT) x 刃数 x 主軸回転数(RPM)
SFM:1分あたりの周速
IPT:刃当たりのインチ
RPM:1分あたりの回転数
IPM:分単位のインチ
ミリ単位
主軸回転数(RPM):周速 (SMM) * 1000 / (π x 工具直径(mm))
送り速度 (MMPM):一刃あたりの送り(MMPT) x 刃数 x 主軸回転数(RPM)
SMM:1分当たりの周速
MMPT:刃当たりのミリメートル
RPM:1分あたりの回転数
MMPM:ミリメートル/分


まとめ

• 各ツールパスに固有の送り速度と主軸回転数を設定することが出来ます。
• 送り速度と主軸回転数の計算機能は、[工具作成/選択]ダイアログ、またはツールパスの操作ダイアログから呼び出すことができます。
• 計算機能は、XMLファイルからデータを抽出し、加工材と工具のパラメータと組み合わせて、送り速度と主軸回転数を計算します。
• 工具径、周速、材質などのパラメータを変更すると、新たに送り速度と主軸回転数が自動的に計算されます。
• 計算された送り速度の比率は、切込み、アプローチ、リードインなどに割り当てることが出来ます。
• 送り速度と主軸回転数はいつでも変更が可能です。